妊娠初期の自覚症状がない時期でも、ママのお腹の中では生命が着々とはぐくまれています。妊娠初期の3週目頃の赤ちゃんは、まだ人の形をしていないので、胚(はい)と呼ばれています。
3週目頃の赤ちゃんは、「大きさ:1㎜未満」「体重:1g未満」で、エコー写真では胎嚢(たいのう)という袋に包まれた赤ちゃん(胚)が見えます。
エコーでは、胎児の発達や胎盤の位置、羊水の量など、正常な妊娠であるか確認したりする重要な役割があります。今回は、超音波写真の記号や英語の見方をまとめましたので、写真をみて確認してみましょう。
コンテンツ
超音波の性質には、かたいものに当たると反射する性質があります。エコー(超音波検査)ではそれを利用して、赤ちゃんの断面を切り取って写しだすことができます。超音波検査は、ママと赤ちゃんの健康状態を知るために調べる必要があります。
1.+の記号
胎児にマークを付けて、その2つのマークを結んだ線で、胎児の体を測定します。
2.+D◯㎜の記号
この+D◯㎜の記号の数値を基準にして、胎児の大きさや今妊娠何週目かを測定し、妊娠週数の修正をおこないます。
3.AGEの英語
AGEの英語は、検査当日の妊娠週数を表します。妊娠週数(w=week)日にち(d=day)となりますので、妊娠9週と3日ということになります。
4.DELの英語
DELの英語は、出産予定日を表します。胎児の大きさを基準にして、出産予定日を算出します。1月30日が出産予定日となります。
5.経腟プローブのマーク
経膣プローブという棒状の超音波発信装置を使って、検査したというマークです。このマークがないこともあります。
6.日付と時間
検診を受けた日付と時間がわかります。
7.赤ちゃんの大きさ
GS・胎嚢(たいのう)の大きさ
妊娠初期に赤ちゃんが入っている胎嚢という袋の大きさを示すマークです。子宮内に胎嚢があって胎児の心拍が確認できれば正常な妊娠です。
胎児の頭からお尻までの長さです。
3Dや4Dエコーも超音波検査の種類の1つで、2Dエコーに比べてお腹の赤ちゃんの様子を立体的に見ることができます。通常行われるエコー検査は2Dで、胎児の体の断面を何層にも切り取り、モノクロで写しだしたものです。胎児やへその緒は白く写り、羊水は黒く写ります。
3Dエコーは2Dの映像を何枚も重ねて、立体的に赤ちゃんの画像を再現したものです。立体的な静止画で赤ちゃんの様子を確認することができます。4Dエコーでは、3Dに動きをくわえたもので、赤ちゃんの表情やしぐさなどの動きを動画で見ることができます。
早ければ妊娠14週から、遅くても30週あたりが4Dエコーに適した時期のようです。4Dエコーは、赤ちゃんが大きくなる時期や、双子だったりした場合は見えにくくなるようですね。
4Dエコーには、だいたい20分から30分くらいかかるようです。産院では、エコー写真を無料で一部印刷してくれるところもありますが、赤ちゃんの動きをDVDやSDカード等に保存するときは、別料金がかかるとこもあるようです。
顔のそばで手を動かしていたり、笑ったりすやすや寝ている表情も見ることができます。4Dエコーを受けるときは、前もって確認しておくと安心ですね。
赤ちゃんの性別は、早い人で妊娠15週頃からわかるママもいます。最近は、超音波検査で性別を確認することができるようになりましたが、赤ちゃんの向きや位置によってはわからないこともあります。女の子といわれていたけど、産まれてきたのは男の子だった!ということもあるので、確実にわかるわけではありません。
昔から、お腹が突き出たら男の子、顔がきつくなったら男の子、などといわれていますが、医学的根拠はないようです。妊娠中の性別判断は確実ではないということですが、赤ちゃんの順調な成長を願って楽しみにとっておくのもいいかもしれませんね。
検診のときにもらえるエコー写真は、子供が大きくなったときに「あなたがお腹にいたときは、こんな風に過ごしていたのよ♪」と、子供に話してあげたいですよね。
産院でらったエコー写真は、時間がたつと色あせてしまうことがありますから、スマホやカメラで撮影しなおして、新たに写真として残したり、データ保存したりしたほうがいいでしょう。
写真やさんで、家族とママの妊娠中の写真や、エコー写真、赤ちゃん誕生の写真を、フォトブックやフォトアルバムに保存しておくのもおすすめです。