妊婦さんの体は、赤ちゃんの成長とともに、お腹が大きくなったりお尻や腰回り、胸が大きく急激に変化します。体は、その急激な変化についていけず、お腹に妊娠線ができたり、胸やお尻に肉割れができるのです。
妊婦さんの約50~60%に、妊娠線ができるそうです。妊娠線ができてしまうと、なかなか消すことは難しいので、今から予防をしておきましょう。
今回は、妊娠線の原因や予防方法、もしできてしまったときの対処法をまとめました!
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体型が急激に変化するため
普段の生活の中でも、体重が増加して太ると、太ももやふくらはぎの裏などに、肉割れを起こすことがありますが、妊娠中は特に体型の変化が急激です。体が急に大きくなると、皮膚が引っ張られ皮下組織がついていけず、亀裂が入るため妊娠線ができる原因となるのです。
ホルモンバランスが変化するため
妊娠によりコルチコステロイドというホルモンが増加しますが、表皮の新陳代謝や肌が生まれ変わるターンオーバーの働きが、このホルモンによって抑えられてしまいます。これも妊娠線ができやすい原因の1つといえます。
妊娠中は乾燥肌になりやすいため
妊娠するとつわりなどで食生活も変わり、今まで食べれていたものが食べれなかったり、栄養バランスが崩れることで便秘を引き起こしたり、妊婦さんは乾燥肌になりやすいのです。潤いのない肌は柔軟性がないため、妊娠線ができやすいのです。
体質や遺伝
妊娠線がまったくできなかったというママや、クリームを塗って予防したにもかかわらず、妊娠線ができてしまったというママもいます。
柔軟性のあるきめの細かい肌の人もいれば、乾燥肌の人もいます。また、たくさん食べても太らない人もいるし、すぐに太る人もいます。
体質はママによって違いますから、妊娠線もできやすい人がいればできにくい人もいて、遺伝の影響があるといわれています。
急な体重増加
妊娠すると食いづわりや運動不足で、急に体重が増える方もいます。急激に体重が増加し体が大きくなることで、皮膚が引っ張られます。その変化に皮下組織がついていけず、皮膚に亀裂が入ってしまうため、急な体重増加は妊娠線ができやすいといえます。
小柄な人
体が小さく小柄な妊婦さんでも、赤ちゃんは標準に育つため、普通体型のママより小柄なママのほうが、皮膚が引っ張られる面積は増えます。腰回りやお腹まわりが小さい小柄なママは、妊娠線ができやすいといえますね。
乾燥肌
水分が不足し肌が乾燥することで、皮膚が堅くなり弾力性が失われます。そのため、お腹が大きくなり始めると、皮膚が引っ張られるときに亀裂が入りやすくなりますから、乾燥肌の人は、日頃から皮膚に潤いを与え保湿するように注意し、肌を柔らかくしておきましょう。
年齢
年齢とともに血流が悪くなり代謝も落ちますから、自然と皮膚の張りや弾力がなくなります。加齢が原因で乾燥肌や肌荒れを引き起こしたり、皮膚に潤いがなくなることで、妊娠線ができやすくなります。
二人目以降の妊娠
一人目のときに大きくなったお腹は、二人目のときのほうが膨らみやすく大きくなります。一人目に比べると、お腹の出る時期が、一人目より早く大きさも大きいと感じるママが多いようですね。
一人目のときに妊娠線ができなかったからと油断して、二人目のときにケアをせず油断してできてしまった!というママもけっこういるようです。
多胎妊娠(双子・三つ子など)
多胎妊娠は、胎児を一人育てるときよりもお腹は大きくなるので、その分皮膚も急激に引っ張られ、妊娠線ができやすくなります。多胎妊娠をした場合は、なるべく早い時期から妊娠線のケアをはじめるようにしましょう。
潤いがあり弾力性のある肌は、皮下組織も柔らかく柔軟なため、妊娠によって体が大きくなっても、体の変化についていくことができます。
このような肌質の人は、妊娠線ができにくいといえますが、遺伝や体質によって人それぞれ肌質は異なりますから、乾燥肌の人は普段から肌に潤いを与え、クリームやオイルで保湿することが妊娠線の予防につながります。
また、栄養バランスのよい食事や、軽い運動など、妊娠しても体重管理をしっかりしている人は、急激に太り体が大きく変化することがないため、妊娠線ができにくいといえます。
1.お腹
妊婦さんの体の中で、一番変化が大きいのはお腹です。お腹は、赤ちゃんの成長とともに大きくなるため、とても楽しみでもあり嬉しいことですが、臨月のお腹はビックリするほど大きくパンパン!
体の中でお腹の変化が一番大きく妊娠線ができやいため、早めにクリームやオイルを塗って予防をはじめましょう。
2.バスト
妊娠すると、妊娠前に比べて2カップほどバストサイズが上がります。鏡ではバストを正面から見ることが多いので、妊娠線に気づきにくいですが、バストの下や脇のほうもチェックするようにしましょう。見えない部分にも、妊娠線はできますから、注意が必要ですよ!
3.腰回り・お尻
お腹がふくらむと同時に、腰回りやお尻もどんどん大きくなります。特に腰下のお尻に妊娠線ができやすいため、早いうちからクリームやオイルで肌に潤いを与え、十分に保湿し予防するようにしましょう。
4.太もも・ふくらはぎ
妊娠中、全体的に体重が増えると、下半身にも脂肪がついてくるため肉割れができやすくなります。特に、太ももの内側やひざ裏のふくらはぎあたりに、妊娠線ができることがありますので気を付けましょう。
妊娠後期に入ったらお腹が急に大きくなり、妊娠線ができ始めた!という妊婦さんが多いようですが、二人目の妊娠になると、一人目のときより早い時期にお腹が大きくなり、妊娠線ができ始めた!というママもいるようです。
また、何のケアをしなくても、妊娠線や肉割れはできなかったというママや、ちょっと太っただけなのに、妊娠線や肉割れができた!というママも。
お腹の大きくなる時期や体質は、妊婦さんによってそれぞれ違いがありますから、いつ妊娠線ができるの?ということがはっきりいえませんので、妊娠したらできるだけ早めにクリームやオイルを塗って、肌をケアすることが妊娠線予防のポイントになります。
妊娠初期の体型がまだ変わらない時期、妊娠2~3ヶ月を目安に、クリームやオイルで肌に潤いを与えておくと、体型が変化するまでにしっとり柔らかな肌質に改善されますので、妊娠線予防に効果があります。
肌が新しく生まれ変わるターンオーバー周期は、20代の正常な肌で約28日といわれていますが、年齢や生活習慣の乱れ、ストレスなどが影響し、乱れることがあります。
また、妊娠中のホルモンバランスの変化により、ターンオーバーの働きが抑えられたり、代謝も悪く便秘などを引き起こすことで、妊娠してから乾燥肌になったというママも多くいます。
クリームやオイルを塗って、すぐに肌質が変わるわけではないので、妊娠初期の早い時期から妊娠線の予防を始めることが必要なのです。
妊娠線予防はなるべく早い方がいいですが、妊娠したばかりのときは、つわりなどで匂いに敏感になったり体調がすぐれないこともあるので、無理をせず様子を見ながら少しづつ初めるようにしていきましょう。
妊娠したら全体的に体が大きくなり体重も増加します。妊娠さんの体重は、「羊水:500g」「胎盤:500g」「子宮・乳房・血液:3~4kg」「赤ちゃん:2.5~4kg」となり、妊娠中は7~10kgほど体重増加が一般的です。
妊娠すると、運動不足や食べづわりなどで、体重が急激に増加する人がいますが、急に太ってしまうと皮膚も引っ張られるため負担がかかり、妊娠線ができやすくなります。
昔から、お腹の赤ちゃんの分まで食べなさい!といわれますが、今は妊娠中の体重増加により母体や胎児に悪影響を与えることがわかっているため、体重増加により医師から指導を受けることもあります。だからといって、ムリなダイエットもいけませんから、その場合は医師と相談して進めるようにしましょう。
妊娠初期から軽い運動やバランスのとれた食生活を心がけ、体重管理に励むことが、妊娠線ができないようにする対策なのです。
妊娠前からバランスのよい食事を心がけることが大切ですが、妊娠がわかったら今までの食生活を見直してみましょう。
妊娠中は、運動不足になり代謝が悪くなるため、体重が増加しやすくなります。急激な体重増加により、妊娠線ができやすくなるので、高カロリーな外食は控え、たくさんの食物をバランスよく調理し、体重管理を心がけましょう。
また、妊娠するとホルモンバランスの変化により、肌のターンオーバーの働きが抑えられるため、急に乾燥肌になったりトラブルを起こす方も多いようです。タンパク質や食物繊維、ビタミンなど、肉や魚、乳製品や発酵食品をとって、健康な肌を保てるよう体の中から妊娠線の予防をしましょう。
妊娠線専用の予防クリームを塗っていても、もともとの体質や急な体重増加、クリームを塗り始めるのが遅かったりすると、妊娠線ができてしまうことがあります。
妊娠線予防に大切なことは、保湿をしっかりして肌に潤いを与えること、体重を急激に増やさないこと、体型の変化がまだない妊娠初期から予防を始めることが重要となります。
妊娠線専用の予防クリームは値段が高いので、赤ちゃんが産まれるまでに何本も必要となると、家計にも負担がかかりますから、ママ達の中には市販されているローションやオイル、クリームなど、安くてたっぷり使えるものを購入し、まめにケアしたという声も。
市販されているクリームでも、妊娠線はできなかったという先輩ママ達の体験談も多くありました。
市販されている保湿力の高いクリームなら、妊娠線予防に使用できますが、妊娠中は肌が敏感になっていたり、つわりなどで体調を崩しやすいので、匂いの気にならない低刺激のものを選ぶようにしてくださいね。
専用の予防クリームの値段は高いですが、妊婦さんの体に負担がかからないように、無香料・無着色・低刺激のものが多いです。
マタニティの時期は、乾燥肌や敏感肌になり、肌のトラブルも増えますし、つわりでなどで匂いに敏感なときで、体調を崩しやすいです。専用のクリームやオイルは、そのようなことに配慮し作られているため、妊婦さんが安心して使用できるようになっています。
市販されている保湿クリームやオイルは、シミやしわ、美白など、美容を重点に置いたものも多く、刺激の強い成分が含まれていることがあります。マタニティ時期は、体質や肌質も変わる方も多いので、市販のクリームやオイルで代用するときは、選び方に注意しましょう。
妊娠線クリームの代用品を選ぶときは、肌が敏感になるマタニティ時期でも、安心して使えるものを選ぶ必要がありますが、赤ちゃんが産まれるまでには、保湿クリームをいくつも使用します。
市販のクリームやオイルで代用するときは、このようなコストの点についても考えて選ぶようにしたいですね。
妊娠線専用クリームを使わなかった!というママ達は、どんな代用品を使って妊娠線予防をしたのでしょうか。先輩ママ達がおすすめする、市販されている低コストで高価のあるクリームやオイルの口コミです!
妊娠線の予防には、たっぷりの保湿と肌の柔軟性が大切だと思うので、値段を気にせずたっぷり使えるニベアの青缶を使ってました!ニベアを使用している友達、多かったですよ☆
高価なクリームを買っても、妊娠線ができる人にはできるので、難しいところではありますが・・・
妊娠線クリームを買っても、高くてもったいないと少ししか塗らないなら、予防の意味なんてないですよ~肌に合うものなら、安くて気にせず使えるもので十分です。
わたしは、ニベアやベビーローションを、こまめにたっぷり塗ってケアしました。おかげで妊娠線はできませんでした。
私は肌が弱いのですが、「ジョンソンエンドジョンソン」のベビーローションは大丈夫でした。赤ちゃんにも使用できるローションなので、敏感肌の人にも安心です。
べたべた感がないので、クリームのベタつきが苦手な人におすすめです。匂いも特に気にならなかったです。肝心の妊娠線ですが、できませんでした(笑)
お風呂上がりにニベアのボディーローションをすりすり塗ってました!あとは、フェイス用に買ったけど、使わなかった乳液をもったいないのでお腹にすりすりしてました。
妊娠6ヶ月のとき、臨月くらいに大きなお腹でしたが、こまめに塗っていたので妊娠線は1本もはいりませんでした。
私は乾燥性のアトピーで妊娠中もかゆみがあり、産婦人科でかゆみ止めをもらいました。介護士の友人が妊娠線クリームは高いので、「アヴェンヌウォーター」が安いし乾燥にはおすすめといわれたので、使ってみたところ私の肌にはあっていたようでよかったです。
市販されていてすぐ購入できるので、小さいものを買って試してみるのもいいかもしれませんね。
ボディーショップのベリードライ肌用のシアバターというボディーバターを買いました!店員さんが「たくさんの妊婦さんが購入されていますよ!」といってました。わたしはそれで妊娠線はできませんでした。
妊娠線は体質によってもできる出来ないがあるので、乾燥肌の人はまめにケアするようにしたり、体重を急激に増やさないように注意したりすることも大切です。
どんなにクリームやオイルを塗っても妊娠線ができてしまうことがあります。産後に気になる妊娠線を消すことはできないの!?と悩むママも多いはず。
妊娠線は一度できてしまうと、完全に消すことはできませんが、クリームなどで目立たなくしたり、手術で妊娠線を目立たなくする方法がありますのでまとめました。
皮膚に残る傷跡を縫合して消す方法
この方法は、亀裂の入っている皮膚の表面ではなく、皮膚の真皮層の亀裂部分を縫合する施術により、妊娠線を目立たなくすることができます。
できた妊娠線の凸凹を切取り、1本の線になるように縫い合わせたり、縫い方をジグザグにすることで、しわの方向をそろえて目立たなくすることができます。
皮膚を切除し縫い合わせて消す方法
この方法は、妊娠線ができている部分を皮膚ごと切除する方法です。手術が大がかりになるため、体重の急激な増加により体型が大きく変化し、皮膚が垂れ下がり、妊娠線も広範囲に広がっている方に施術を行うことが多いようです。
この手術をする方のほとんどは、妊娠線の範囲も広いので、とりきれず妊娠線が残る可能性があります。手術時間も2時間ほどかかることや、皮膚を切除することで傷跡も残ることを考えると、リスクは大きくなります。
レーザー治療で消す方法
肌にレーザーの熱で刺激を与え、皮膚の再生を促します。古い角質を排出したりコラーゲンの生成を活発化させることで、妊娠線を目立たなくする方法です。
レーザー治療のメリットは、短時間で施術を受けられ痛みも少なく、手術のように傷をつけることがないことですが、妊娠線が薄くなることはあっても、これも完全に消すことはできないようです。
また、妊娠中、産後、授乳中のレーザー治療は避けたほうがいいようなので、クリニックに相談しましょう。
炭素ガスや炭酸ガスを注入し消す方法
二酸化炭素や炭酸を肌に注入すると、血流が改善され代謝をアップすることができるため、剥離効果が期待できます。
コラーゲンの産出が促され、皮膚の再生機能を高めることで、肌のハリやつや、しわを改善し、妊娠線を目立たなくする効果が期待できます。
ケミカルピーリングを行い消す方法
皮膚の組織を薬剤の力で剥がれやすくすることで、肌のターンオーバー(入れ替わり)を正常にし、促進することができます。
この方法により、毛穴の開きや肌のしわ、ハリ、跡などを改善する効果が期待できます。
まずはクリニックに相談しよう!
妊娠線は、美容整形外科でも完全に消すことはできないようです。また、施術も費用が高額なものや、リスクを伴うものもありますから、まずクリニックに相談し、カウンセリングを受けることが大切です。
産後にできてしまった妊娠線を、完全に消すことはできませんが、クリームやオイルでも目立たなくすることは可能です。クリームやオイルは、美容整形外科の施術に比べると、費用も安く自宅で手軽にできることや、安全であることがメリットです。
市販の一般的なマッサージクリームには、妊娠線に効果的な成分が含まれていないため、妊娠線を目立たなくするためには、専用のクリームやオイルを使用することがおすすめです。
妊娠線を予防するクリームやオイルは、専用のものでなくても予防はできますが、妊娠中は肌が敏感な時期なので肌に優しいものを選ぶようにしましょう。
また、妊娠初期からのケアを心がけたり、マタニティ時期の体重管理や食事にも気を付けましょう。
どんなに妊娠線対策をしていても、体質によってはどうしても産後に妊娠線ができてしまうママもいます。産後にできた妊娠線を消す方法はありますが、体や家計に掛かるリスクや負担をよく考えてみてくださいね。